市況日記(12月8日金曜日)

・昨日の記事の至らなかった点

WASHハウス空売りするか迷ってた⇒売り禁出てたのでどっちみち売れなかった( ノД`)シクシク…

②ホテルのクリーニングを請け負う会社を見つけられなかった⇒9731白洋舎がドンピシャでやってたので買いかも!

 

・トモニHD情報漏れ

12月5日引け後に公募増資を発表したトモニHD(8600)だが、発表当日に同社への貸株残高が急増しており、4万株程度だったものが57万株へ急増している。当日誰かが53万株程度空売りを増したということであり、情報が漏れていなければ出来ることではない。(このデータは下のWebサイトから確認できる)

品貸料率/融資・貸株残高 |日本証券金融株式会社|貸借取引情報

過去には青森銀行の公募増資が事前に情報漏れがあったとして中止になっている。

www.bloomberg.co.jp

 

ドル円暴落

植田総裁の国会会見やその後の動向を受けて、日銀の政策修正を目論んだ円買いが入り、昨日147円前半で推移していたところから141.57円まで最大で下落した。現在は144.32円まで戻している。本日夜には米国の雇用統計が控えており、失業率が4%を超えてくるようだとドル売りリスクオンで更に下落する可能性もありそう、もし雇用が堅調で週末に植田総裁から火消しの発言が出るようなことになれば上げるか?

 

・第一生命対抗TOB

www.nikkei.com

エムスリー(2413)がパソナ(2168)が51%を保有するベネフィット・ワン(2412)に対して1600円でTOBを発表していたところを第一生命(8750)が1800円で対抗TOBを提案してきた。この提案にベネフィット・ワンは同意しているが、問題は既にエムスリーへの売却を同意しているパソナが第一生命側の提案に同意するかどうか。

 

・東京機械の裁判

www.nikkei.com

新聞輪転機メーカーの東京機械(6335)とアジア開発キャピタル(9318上場廃止)との裁判で、アジア開発側が東京機械株の売買を通して得た19億の会社側への変換を求める裁判で東京機械側が東京地裁で勝訴、金商法によると「大株主はインサイダー情報を知り得る立場にあるので上場企業の株式を購入し6カ月以内に売却して利益を得た場合、会社は利益分の提供を求めることができる」と規定されていることが効いたらしい。

中々理不尽ではないか?と思うがまだ地裁なんで今後の展開に注目。

 

・決算じゃんけんについて

決算での大きな値動きを見越して買い/売りポジションを取ることを決算じゃんけんと呼んでいるが、決算が悪いと思った場合でも売りで勝負するのはやめたほうがいいのではないかと思った。というのも上のトピックの通り日本では近年TOBが流行ってきているので、通常決算と同時に発表されるTOB空売りしてる状態でS高を連続で食らうと一発で退場しかねないから。

 

・オーバーアロットメントについて

今まで自分でよく分かっていなかったのでまとめておく。

オーバーアロットメントとはPOの際投資家の応募が多く需要が高い時に備えて、証券会社が一旦大株主などから株を借りて、その借りた分を販売することを言う。(※この売り出し方の上限は当初予定していた株数の15%まで)借りた株は返さないといけないが、この返し方には2つある

シンジケートカバー取引

PO後に株価が借りた価格よりも低く推移している場合は、証券会社は単に借りた株数と同じだけの株を市場から調達して大株主に返せばよい。これをシンジケートカバー取引という。

グリーンシューオプション

問題なのはPO後に株価が借りた価格よりも高くなっていた場合で、この場合①を実行すると証券会社側に損失が発生する。それを回避するのがこのグリーンシューオプションで、引き受けた証券会社は引き受けた時と同じ条件で同じ枚数だけ株を大株主ないしは会社側から(第三者割当増資で)取得でき、これを返済に当てればよい。(もっともPO後に株が上がることはあまりなさそうなので、基本①で済むのだろう)