FX戦記('24年5月第二週)

所感

この企画も勝った時しか新しい記事が出ないことでおなじみになってきたかなと思います。(ダメだろ)この一か月で気付いたこと、反省点が5つあるのでメモ。

(1)指標の後追いはしないこと。

例えば米経済の先行き悪化を示す指標が出た後に、どこまでも金利が売られるんじゃないか?と思って追加で売り増しなどを行うと、大体半値戻しか下手すれば全値戻しをしてしまい、全く儲からないパターン。

自分にありがちなのは、指標の結果予測自体は上手くできており指標前にいいポジションが取れたものの、指標後に更に売り増し/買い増しをして結果的に利益が出ないパターン。これは今後絶対避けよう。

指標じゃんけんがしたいならギャンブルと割り切って指標が出る前にフルポジで張るべきで、指標後に同じ方向に追撃しようなんていうのは甘い。(逆張りならありだが)

「初心の人、二つの矢を持つことなかれ。後の矢を頼みて、初めの矢になほざりの心あり。毎度、ただ、得矢なく、この一矢に定むべしと思へ。」(徒然草

 

(2)金額を増やさないとダメ。

今回数十万円単位で入れてみたらちゃんと利益が出せた。今の自分はそれなりに貯蓄があるのでこのブログの初回で定めたような2万円でコツコツスタイルだと「まぁ2万ぐらい無くなってもいいか」という心境になってしまい(最悪)プレイングが雑になる。6桁中盤ぐらいでやるのが(勿論負けた時のダメージもでかくなるが)一番メンタルに来て成長できる。2万円でチョコチョコやるのは筋トレで言うと腕バッキバキの人が5kgのダンベルを使ってるようなもので、そんなんじゃ筋肥大に繋がるわけがないのと一緒だなと思った。

 

(3)究極の資金管理は元が取れたら出金

FXなんてはなからギャンブルなので、10万円入金したら(今持ってるポジションがどんなによく見えても!)20万円勝った段階で一回ポジションを全部払って10万円分を無事自分のポケットに戻すことが肝要。とりあえず死なないことが何より大事。種銭大事。

 

(4)マクロファンダ・イベントドリブン型にする

自分はテクニカルを使ったトレード(例えばRSIがいくら以下で乖離率がいくら以上なら逆張り買い...)よりもその時の中銀の要人発言やファンダを見て売買するのが得意だなと悟った。勿論前者の技術も磨いていきたいが、大きな利益を出せたトレードでは必ずストラテジックな経済見通しを持てていたと最近やっと気が付いた。これからはこちらを重視していこうかなという次第。

 

(5)FX戦記は月一更新にする。

書くモチベが湧かないのに毎週更新かのようなタイトルを付けてるのが間違っていると言えばその通りなんですが、、。

 

今後の見通し

主にドル円について。一時は米金利の天井を読み切った見事な介入をしたと思われていた神田財務官だったが、その判断の正誤はつまるところ来週水曜日のCPIに委ねられた。昨日発表された米国新規失業保険数は雇用市場の鈍化を示唆するものであったが、ドル高トレンドを食い止めるほどではなく、やはり物価次第と思われる。

クリーブランド連銀のInflation nowcastingを見るとヘッドラインがYoY3.5%/MoM0.4%、同Coreが3.65%/0.31%となっており、アナリスト予想から大してズレが無い。恐らく織り込み通りの結果となるであろう。

(ⅰ)仮に予想通りの着地であれば5月分のMoM0.14%という数字が目を引くこととなり、再度金利引き下げが織り込まれるであろう。(ⅱ)もし予想より強ければ短期的にドルが買われ再度の介入を引き起こすかもしれない。しかしこれ以上の金利維持を正当化する材料は見当たらず、金利の上昇自体は短気になりそう。(ⅲ)仮に市場予想より弱く出れば、ドルインデックスは一時的な天井となると思われ、その場合ドル円は大きく下落することが見込まれる。トレーダーとしてはこの3番のシナリオが一番稼ぎやすいか?

 

いずれにしてもCPIの結果を受けて介入がなされやすい土壌が出来るので、来週水曜の深夜は口座に十分資金を用意して虎視眈々と狙いたい所存。

 

これまでの戦績

この一か月のうち、植田総裁が円売りを誘発するような発言をした日銀会合後のなんちゃって介入で数十万焼かれたこともありましたがなんとかボチボチ取り返し、現在までのこの企画用口座の戦績は以下の通り。

 

1月:▲60000

2月:▲135725

3月:+436

4月:▲50000

5月:+397064

 

なんとかまだ生きてて嬉しいです。CPI周りでも頑張りたい