個別銘柄研究シリーズNo.5~日本電解~

5759 日本電解

kabutan.jp

2021年6月に上場。時価総額120億、PBR1.87、配当無し。22年3月期には10億の営利を上げるも近年は赤字続き。24年3月は売上169億経常益▲8億。自己資本比率は30%程度

【事業内容】

電池用の銅箔を作成。自動車のリチウムイオン電池向けが2/3、スマホなどにも使われるFPC(フレキシブルプリントサーキット)基板向けが1/3を占める。リチウムイオン電池はEV車やハイブリッド車向けとなる。(ガソリン車はほとんど鉛蓄電池を用いている)FPCはスマートフォンの売れ行き動向に大きく左右されるようである。

 

【目を付けた理由】TOB来るか?

業績については特に興味がない。最近株価が反転しているが、これはテックステクノロジー社と関係があるのではないかと思い、調べるに至った。同社は一昨年2022年7月より日本電解株を淡々と取得し続け、今年2月には保有割合が17%となった。

株価が下がり続けているのを意に介さず買い続けているのでまさか純投資ではない。事業内容にシナジーがあるため、TOBするつもりなのではないか?と勘繰ることは可能だ。既に17%を保有しており、このまま買いが入り続けるなら需給で上がるのではないかと考えて集めてる人間がいるのだろうか?

ダメもとでIRにテックステクノロジー社の株式取得について御社はどう考えているか、と尋ねてみたが当然返答は得られなかったが、しかしどうにも歯切れが悪く図星という感じもした。